学校施設は、休日を除き児童生徒の皆さんが1日の大半を過ごす活動の場であるとともに、災害などの非常時においては地域の方々の緊急避難場所としての役割も果たすことから、その安全性の確保は極めて重要です。
また、学校の耐震化については国においても急務とされていることから、町では建築基準法の改正（昭和56年）以前に建築された兜沼小中学校の耐震診断及び耐震化事業を行うこととしました。
兜沼小中学校は主に校舎棟と体育館棟に分かれ、校舎棟については昭和53年に竣工した2階建の校舎であり、体育間棟については昭和45年に竣工後、昭和46年に増築された平屋の体育館です。
平成22年度にこの校舎・体育館棟について、耐震改修の必要性についての調査を行なった結果、地震力に対する建物の強度などを示すIs値【構造耐震指標】は緊急に耐震補強整備が必要とされる0.3を下回ってはいませんでしたが、より地震時の損傷などに対する耐性を高め、日常の児童生徒の安全確保をはじめ緊急時の避難先等として十分な構造とするため校舎及び屋体の耐震化事業を行うこととしました。
この耐震化事業は平成24年3月に完成し、今後は耐震性の高い安全な校舎で児童生徒の学校活動等が行われることになります。