救助工作車
◦車名 救助工作車
◦納入年度 平成10年度
◦購入業者 株式会社北海道モリタ
◦車体制作 日野自動車
◦乗車定員 6名

◦車両の特徴
・この車両は主に救助を目的として出動します。交通事故、山岳救助、流水救助等の様々な災害に対応できる装備や資機材が積載され、救助のほかにも、危険排除や自然災害等の各種災害に対応します。

積載物(運転席側)

運転席側
・発電機
大型発電機は車両上部に設置している大型投光器用に使用され、電圧や容量が大きい資機材が必要な時に活躍します。また、小型発電機も積載されており、持ち運びが容易なだけではなく、小型投光器や室内の換気等に用いられる送排風機の電力供給などに使用されます。

・切断用資機材
チェーンソー、パワーカッター、エアソーが積載されており、木材や金属などの用途に合わせて切断を行えます。

・破壊用器具
主に岩やコンクリートなどを砕く際に用いられる削岩機が積載されています。

・油処理剤
交通事故などでガソリンやエンジンオイルが漏れた際に使用し、粉末、液体、マットの3種類が積載され、道路上や河川など、用途に合わせて使い分けをしています。

・救助資機材
車を持ち上げる際に用いられるマット型空気ジャッキ、ハイリフトジャッキが積載され車の下敷きになった人の救助に活躍します。

積載物(助手席側)

助手席側
・油圧救助資機材
主に車両救出に用いられ、交通事故現場で車両の破壊に使用する資機材です。特に車両の損傷が激しい場合は中の人が挟まれて、身動きがとれないことが多いため、交通事故の大半はこの資機材を多用します。

・救助ロープ
主に結索や結着といった、物の固定や救助活動の際に使用する資機材です。ロープは小綱と10m~100mの長さが異なるロープが積載されています。三つ打ちロープ、スタティックロープ、フローティングロープなど用途別に種類が分けられており、伸び率や強度が異なります。

・流水救助資機材
川、海、湖などの水辺の事故が起きた際に使用される資機材です。ボート本体と、それを組み立てる際に使用する資機材が積載されています。

・NBC災害用資機材
主に毒ガス等の有害物質が漏洩した際に活動するための防毒マスク、防護服が積載されており、人体に有害な化学物質から身を守ってくれます。

車両後方

後方
・車両後方には小型移動式クレーンの操作盤があります。また、春から秋にかけて流水救助で使用するボートに付属する船外機を搭載しております。

※写真では冬季のため船外機を搭載しておりません

車両上部

上部
・上部にはクレーン、アルミボックス、3連はしご、担架が積載されております。クレーンは重量物を吊し、移動させることができ乗用車程度であれば吊るすことが可能です。アルミボックス内には脚立や冬期間での遭難事故に対応するための装備や、雪山にて歩行困難時に装備するスノーシューが積載されています。また、大型投光器も搭載され、夜間の活動の際に活躍します。

キャビン内部

キャビン
・キャビンの中は火災やガス漏れ事案に対応するための空気呼吸器、狭所や雪上での搬送に適したスケッドストレッチャー、ガス漏れや異臭騒ぎの際に用いられるガス検知器などが積載されています。夜間の捜索などに適したナイトビジョンスコープもキャビン内に配置されています。

このページに関するお問い合わせ

稚内地区消防事務組合豊富支署 警防係